歯の中にある神経が、深いむし歯や外傷で細菌の感染を受けた場合に、歯が痛んだり、歯肉が腫れたりします。そこで歯を残す治療法として神経を残すため根管治療（歯内療法）が行われます。根管治療（歯内療法）は神経を残す処置と神経の管をきれいに清掃し消毒をする処置があります。確実な根の治療をせずに歯の被せ物を装着することは、地盤の悪い土地で地盤を固めずに家を建てるようなものと一緒です。
歯の内部（根管）は人間の目で直接見ることができません。
根管は直径１mm以下と非常に細く硬くなった部分や、曲がっているものもあり、形も状態も人それぞれです。そのため、専門外来で用いるマイクロスコープを使用せずに、目視による手探りで細菌を完全に取り除くことは大変難しい作業となります。
専門的なマイクロエンド治療ではマイクロスコープ（歯科用顕微鏡）を使用して患部を拡大しながら治療することで、ほとんどの感染源を取り除くことができるので、根管内の疾患の再発が起きにくいことが特長です。歯の治療の成否を分ける根管治療において成功率を上げるためには、絶対に欠かすことのできない器機がマイクロスコープです。
1回の治療につき90分から120分かけて治療します。
マイクロエンド治療では、治療する歯以外を薄いゴム製シートで覆いかぶせるラバーダム法を用います。それにより、口腔内の唾液や細菌による治療部位への感染を防止し、理想的な衛生環境で治療を行います。
歯内療法に特化したトレーニングを受けたマイクロエンド治療のみを行う専門医による治療となります。
※ 破折など歯牙の状態により、マイクロスコープ診査のみで治療を中断することもあります。
※ 治療結果によっては、追加治療及び外科処置が必要になる可能性があります。
※ 根管治療は目安として1回～3回で終了します。
※ 保険診療では認められていない高額で優れた薬剤を使用いたします。
