木津歯科OMFC

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bone骨造成

骨が少ない難症例と診断された場合(骨造成術など)Boneless

あごの骨量はなぜ少なくなるのか?

歯を失うと顎の骨は一時増えますが、その後吸収に転じて骨量は減少します。とくに高さと幅が少なくなっていきます。そのため、骨の中に噛む際の刺激を与えて骨の細胞を活発にする必要があります。入れ歯は残念ながら歯肉の上にのっているだけなので、噛む力は骨の中には伝わらず、逆に骨の上から押してしまうため、あごの骨は吸収してしまうことが多いのです。そのため、歯を失った骨に良好なインプラントを植立し噛む力をあごの骨に伝えることにより骨の吸収を止めることが出来ます。また、その噛む力は脳細胞にも刺激をあたえるため、脳の働きを活性化させる可能性もあります。

骨がなくなるとどうなるか?

入れ歯が合わない、空気が漏れる、皮膚にしわが増えるなど多くの問題が生じます。放置していては骨の吸収は進行するばかりです。

骨が少ない場合の対処法Approach

  • 人工的な骨による骨造成術
  • 完全自己血のフィブリンゲル(CGF:血液内成長因子)移植による骨造成術
  • 顎骨他部位からの骨移植術
  • 上顎奥歯に関しては上顎洞底挙上術(サイナスリフト、ソケットリフト)
  • 骨の幅を広げるスプリットクレスト法
  • 骨を少しずつ伸ばす仮骨延長術
  • 頬骨に埋めるザイゴマインプラント

人工骨、自家骨による骨造成術

上顎臼歯部には上顎洞底挙上術(ソケットリフト)

自分の骨を少しずつ伸ばす仮骨延長術

ザイゴマインプラント

当院では上記全ての治療方法を応用することができます。
患者さまの骨量、全身的状況など全てを詳細に検査し、最適な方法をご提案させていただきます。私どもとしては極力このような骨造成手術を行わずより低侵襲性のインプラント治療を行うようにしております。しかし、骨造成術が必要な場合は静脈内鎮静法などのストレスフリー法を併用し、患者さまが痛み、不快感などを感じないように快適な手術をおこなってまいります。
さらに、安全で確実な超音波骨切削機器(ピエゾ)など最新機器を手術に応用しております。過去、インプラント治療を受けるには骨が少ないと診断された患者さまはぜひご相談ください。最適な治療方法をご提案させていただきます。

当院執筆の骨造成術、ザイゴマインプラントに関する医学専門書

  • 木津 康博(分担執筆)『究極のインプラント治療への挑戦』
    「上顎骨量不足難症例におけるインプラント治療」:22-25
    クインテッセンス出版 東京 2006
  • 木津 康博 『日本歯科評論 Vol.68 No.10』
    口腔外科用ハンドピース「マイクロソーハンドピース」「マイクロサージェリーハンドピース」について :95-100
    ヒョーロン・パブリッシャーズ 東京 2008
  • 木津 康博(分担執筆)『口腔外科 YEAR BOOK 口腔外科ハンドマニュアル’11』
    「ザイゴマインプラントの適応と術式 -長期臨床経過からみえてくる注意点-」:243-251
    クインテッセンス出版 東京 2011

超音波骨切削機器とはUltrasonic bone cutting equipment

様々な顎の手術においての最新機器として、超音波骨切削機器(ピエゾ)が注目されています。歯石などを除去する際に使用する超音波機器と同類ですので安全な機器です。微振動(0.1mm幅、3万回振動/1秒)で骨を切削するため、下記特長を有する。そのため、安全で、治癒を格段に早める最新機器なのです。当院院長は日本製のバリオサージ(ナカニシ社)の公認講師でもあり、多くの症例に安全確実に応用させていただいております。

  • 血管や神経などを巻き込まないため安全
  • チップが薄いため最小限の骨切削が可能
  • 繊細な骨切りが可能
  • 超音波骨切削機器の最大の特長は面が滑沢なため治癒が格段に早い

超音波骨切削機器(ピエゾ)は微振動(0.1mm幅、3万回振動/1秒)での骨切削が可能なため、安全で治癒が早い

当院執筆の超音波骨切削機器、骨造成術に関する医学専門書

  • 木津 康博 『DENTAL DIAMOND 増刊号』
    「超音波骨切削機器それぞれ-その実力と臨床応用-」
    デンタルダイヤモンド社 2012 April
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