近年、大変残念なことに、インプラント治療の失敗症例がマスメディアでも取り上げられております。
実際、理事長(総院長)は、所属しております大学病院(東京歯科大学)および当院において、インプラント失敗症例の修復再治療を行わせていただくことがあります。本来、インプラント治療は、痛みが少なく、長期にわたり良好な治療結果を獲得できる歯科医療なのです。そのためには、手術前に精密な診査・診断と治療方針を適切にたてることが重要です。
インプラント治療が長期に良好な結果を得るために、患者さんの体自身が良好であることが重要であることは言うまでもありません。そのために、インプラント治療には手術前に徹底した以下の検査を行う必要があります。
糖尿病、貧血、肝臓疾患などの全身疾患、アレルギー体質などについて診断可能です。それぞれの検査結果に応じ、各患者さんへの対処方法を実践し、インプラント治療を行うことにより、安全で確実なインプラント手術を行うことができるのです。
※血液検査を行わず、あごの骨にインプラントを埋める手術を行うことは大変危険なことです。
口腔内の歯周病の有無についてレントゲンを併用し検査します。さらに、必要に応じて、唾液量、唾液の質も検査し、唾液を採取して、歯周病原細菌がどのくらい口の中に存在しているのかを検査します。
※歯周病原細菌は唾液を介して口の中を移動しています。良好なインプラント治療には、歯周病原細菌の存在などから歯周病の有無を検査する必要があるのです。
あごの骨質、骨量、骨形態、神経や血管の位置を3次元的に詳しく検査します。
安心できるインプラント治療には、正確な診査・診断がとても重要です。特にCT(コンピュータートモグラフィー)や トモグラフィー画像を用いた3次元的な診査・診断が絶対に不可欠なのです。
当院では、画像精度が非常に高い、最新のCT機であるプロマックス3D・CT機(プランメカ社製(フィンランド)、ジーシー販売)を導入し、診査・診断に使用しております。特に、インプラント治療における3次元的な画像診査のための断層撮影が可能です。
この最新デジタルCTレントゲン機器を用いた最新の診査、診断が可能です。
各歯科医院においてインプラント治療が確実に成功するように、この最新デジタルレントゲン機の専用ホームページ内で理事長(総院長)が 歯科医師向けに症例の解説をしております。
(インプラント治療における画像診断の実際―プロマックスデジタル(断層画像)の活用― 木津康博)
診査・診断後の治療方針は、歯(かぶせ物)の形を想定した理想的なものであることが重要です。理想的なインプラント治療方針を決定するため、当院ではコンピューターを用いた3Dシミュレーション(ノーベルガイドR)を利用した 最新インプラント治療も行っております。これにより、安全かつ理想的な位置にインプラント手術をすることができ、症例によっては手術直後に歯(かぶせ物)をいれる最新インプラント治療を行うことも可能です。
奥歯を1本失っており、ブリッジが入っていましたが、両となりの歯に大きな負担がかかり、さらに食べ物がはさまるなど多くの問題があり、インプラント治療を予定しました。
CT撮影し、その画像を用いて3Dシミュレーション(ノーベルガイドR)を行い、理想的なインプラント治療計画をたてました。
3Dシミュレーションを行ったため、理想的な位置にインプラントが入っています。
奥歯にはそれぞれ単独のセラミック冠が入り、負担が各奥歯に分散され、安心できる理想的なインプラント治療をお受けいただくことができました。
費用 | インプラント1本:45万円(税別) |
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考えられるリスク | その日のうちに仮歯を入れて噛めるようになるがために、場合によては骨とインプラントが結合しない場合もあります。その際の治療費については保証(無料)させて頂いております。 |
歯科医院に最高級のCT、レントゲン装置があったとしても、その画像を正確に読める高い診査・診断能力、および、その画像を用いた高いレベルでの治療計画、技術が歯科医師になければ、安心できるインプラント治療は提供できません。さらに、その治療内容をきちんと患者様にご説明できることも重要です。
当センターは、日本顎顔面インプラント学会研修施設審査会において研修施設に認定されております。(研修施設認定番号 第30号)
認定研修施設の目的:日本顎顔面インプラント学会は、顎顔面領域インプラント治療 ならびに関連口腔医療の専門的知識と技能を有する歯科医師または医師を養成するとともに、顎顔面インプラント医療の発展と向上を図り、国民の福祉に貢献するため、認定研修施設を設ける。
一般的な歯科治療には、患者様が「痛み」や「口を開き続ける」、「口の中に器具を入れられる」、「水で口の中がいっぱいになる」、「目に見えないので怖い」などの多数の「ストレス」が加わり治療が行われています。そしてこれらの「ストレス」によって気分の不快や、血圧の上昇などの循環障害が引き起こされ患者様の身体に悪影響を与えてしまいます。
当院では、これらの「ストレス」をできるだけ軽減して、歯科治療を行うための方法として、点滴を用いて安静をはかる、「静脈内鎮静法」と、眠っているうちに治療が終わる「全身麻酔法」の2種類の方法を行っています。
① 緊張感や痛みをほとんど感じず、楽な気分で治療を受けられます
② 注射や歯牙の削合など治療時のイヤな感覚がほとんど残りません
③ 治療中に気分が悪くなる、嘔吐反射が強い、などの方にも安心して治療が受けられます
④ 高血圧症や心疾患など内科疾患に対しても、全身管理を行い、点滴を用いるのですばやく対応できます
⑤ インプラント手術など、比較的長時間の治療を要する治療も、あっという間に感じられる。
⑥ 歯科治療を何度も受けるのが怖い、忙しくて何度も通院する時間がない方などは、1回の通院でまとめて多くの歯科治療を行うことが可能となります
以上により患者様の精神的、身体的の負担を激減することができます。
腕や手の静脈に点滴をいれて、薬剤を点滴しながら歯科治療を行う方法です。点滴を取る際に痛みを多少伴いますが、歯科治療中はウトウトして半分眠ったような状態になることによって不安や恐怖心、緊張感を和らげます。全身麻酔と違い呼びかけに答えたり、会話をすることはできます。
ストレスフリー治療中の呼吸・血圧・心電図などのモニタリングや全身管理は、歯科麻酔の専門医が行います。
ストレスフリー歯科治療外来を受診希望の方、ご質問のある方はお気軽に当院スタッフに、お問い合わせください。